腰の痛み(腰痛)

腰痛を引き起こす直接的原因は本当に多様です。

例えば、運動中、事故、転倒によって腰を強く打ちつけた、その後、更にそこをかばうようになり姿勢も崩れてしまった、重いものを一度持ち上げたら、とか、出産、子育て中に、とか、長年仕事でいつも重いものを運んだり上げ下げたりしていたら、・・・等々。

これらは比較的原因の分かりやすいものですが、それ以外にも、特にはっきりした原因らしきものが思い当たらないけれど、突然、腰痛が始まった、というケースも沢山あります。ぎっくり腰だけとっても、軽いくしゃみをしただけで起きてしまったとか、中には朝起きた途端ぎっくり腰になった、という方すらいます。また、時々腰痛が起きたり収まったりを繰り返している方も大勢いらっしゃいます。どうしてでしょうか?

「腰」というのは何といっても文字通り身体の「要」です。座る、起きる、歩く、走る、横になる、持つ、持ち上げるといった動作をする際、常に腰によって身体を支えることで、こうした動作をスムーズに行っているわけです。逆に言えば、腰には常に一定の負担がかかっている、という事ですね。

ですから、どうしても骨盤や骨盤回りの骨は歪みの生じやすい環境にあります。ですから、最初に挙げた、腰に強い負担のかかるような直接的な原因があれば当然の事ですが、そうした明瞭な原因が無いように見えても、長年の生活習慣、例えば足を同じ側でいつも組む、とかバッグを常に同じ側にかける、首を常に片方に傾ける、などといった、一見些細にも思える仕草の癖だけでも、いつの間にか骨格、特に骨盤に小さな歪みが生じ、それが長期間積み重なってある日限界を超え、突如前触れもなく腰痛が始まったように見える、という事もあるのです。

むろん、運動不足や加齢によって骨盤や骨を支える筋肉が細くなり過ぎ、ちょっとした動作の負担を筋肉で支えられず、骨に直接衝撃や負担がかかり、骨が歪んでしまう場合、また、筋肉が細いだけでなく、骨粗鬆症等で骨そのものが脆くなり、歪みが生じてしまう場合もあります。逆に、運動等で筋肉が太く丈夫になるのは良いのですが、運動に見合うコンディショニング(ストレッチ等、筋肉を適切に休ませ、筋肉の「量」に見合った「質」の改善)を全く無視、軽視して、このコンディショニング不足によって、筋肉が硬くなり過ぎ拘縮が生じ、神経を圧迫して痛みが生ずる場合、更には、硬く重くなり過ぎた筋肉が骨を引っ張って骨まで歪ませ、さらなる痛みを生じさせる、という悪循環に陥ってしまうケースさえ、あります。

腰痛とは、腰の痛み、と書きますね。ではどうして痛みが出るのでしょうか?

痛みが出る、つまり痛みを感じるというのは炎症を起こしているか、神経が圧迫を受けた為というのが大半なのです。

神経が圧迫を受け痛みが出るという場合、大きく二つのケースが考えられます。一つは骨盤や腰椎が歪んでくることで骨が直接神経を圧迫する場合。二つ目は、歪みがあると、それ以上歪ませませては大変、と、無意識に歪んだ骨の周りの筋肉が硬くなることで、筋肉が神経を圧迫してしまう場合。この硬くなった筋肉が緩めば痛みは消え、また一定の限度を超えて硬くなると痛みが再発する、という事になります。

こうした筋肉の硬さはあるレベルを超え「拘縮」という硬い塊が出来上がってしまうと、そう簡単には緩まなくなります。その結果、慢性的な痛みを発し続けることになるわけです。酷い時には、骨と筋肉の両方が神経を圧迫して強い痛みを生じさせる事もあります。いずれにせよこうした場合、圧迫を受けるのは神経のみならず、血管等も含まれることも多く、その結果、様々な悪循環に陥っていく危険性を孕んでいる、と言えるのです。

IMG_0084

腰に痛みのある時には身体をいたわってあげること、すなわち無理をしないでしっかり身体を休ませることがとても重要です。

ただ、骨盤回りには神経叢といって神経の集まった束があり、腰というのは身体のさまざまな部位への影響力の大きい箇所です。腰痛はそのままにしておくと腰痛だけに留まらず、背中の痛み、肩の痛み、首の痛み、腕、股関節、脚や膝、足の痛みやシビレ、その他自律神経系の疾患も発生させる怖れがありますので、我慢しないで早期に対策することも大変重要なのです。

腰痛に加え、肩や首、膝等、派生した症状が出た場合は、より治りにくくなりますので、軽い腰痛のうちに対処しておくことが望ましいのです。

でもこのような多くの腰痛は、根本原因に骨の歪みを伴ったものであれば、揉んだだけでは取除けません。腰痛を楽にし、やがて解消させるには、拘縮した筋肉のこわばりを緩めることも重要ですが、揉みほぐすことは、必ずしも改善にはなりません。揉みほぐすことは多くの場合一時的なもので、強く揉めば、後日かえって痛みを増す可能性もあります。

たとえ緩めることができたとしても、より根本的な原因である骨の歪みを放っておいたまま緩めると、思わぬ結果を招くこともあります。

実際に、筋肉を緩めたときには激しい運動をしない等の注意が必要です。緩めたことでぎっくり腰になることもあります。

当院の施術は、JNT整体法、ブロックテクニック共にとてもソフトな施術ですが、腰痛の根本原因となる身体の歪みを取除くことと、筋肉の拘縮を取除くことをバランスよく組み合わせることで、痛みを解消する施術を心がけています。そうすることで始めて、根本的な改善になるのです。

当院の患者さんのお話

この方、なんとなく背中が伸びないような感覚をムズムズと感じていたそうです。そんなある日、朝起き上がろうとしたらピキッと腰に痛みが走り、立っているのも辛くなった、とのこと。さらにここ最近はとても忙しく、そのせいなのか、肩こりだけでなく、身体全体に広がるコリのような感じもあったとのこと。

検査をすると、やはり骨盤の中でも特に腰椎周辺に明瞭な歪みがありました。そしてそれは腰周り全体の筋肉の強い緊張(こわばり)を作り出していました。

おそらく仕事の疲れから腰まわりに負担がたまり、腰周辺の筋肉に少しずつこわばりが生じていたのでしょう。これがなんとなく背中が伸びないようなムズムズ感の原因だったのです。そして、そのこわばりは骨の更なる歪みを引き起こし、その歪みからさらに筋肉の緊張が増し(悪循環の始まり)、ある朝、急に動き出したところで、限界に達して、よく言われる「ぎっくり腰」=「骨盤の大きなずれ」を引き起こしたのだろうと思われました。

急性ぎっくり腰の多くは、「ピキ」とか「ズキッ」と同時に「痛っ」と強い腰痛が急激に始まります。この時同時に筋肉の炎症まで起こす場合もあります。そうした炎症を伴う場合には、たとえ骨盤矯正によって骨の歪みが完全に取除かれたとしても、この炎症が消えるまでは一定の痛みの続く場合もあります。また筋肉の炎症による痛みに加え、歪んだ骨やこわばった筋肉が神経を直接圧迫することで生ずる痛みもあり、こうしたことが重なる事で激痛が生じたりもします。このような場合、歪みと激痛で、立つこと、歩く事も、場合に寄っては寝返りを打つ事すらできなくなります。しかし、安静にして横になって数日休んでいれば、炎症は徐々におさまり、大きく歪んだ骨盤も少しずつ元に戻り始め(これは人間の元来の復元力、治癒力の賜物です)やがて痛みが薄らぎ、立てるようになります。また、休む事で、筋肉の緊張も和らいでいくため、多くの方はこの段階で完全に治ったかのような錯覚をしてしまいます。

しかし、実はこの段階ではまだ根本原因は消えておらず、骨盤や腰椎等の歪みは一定程度残っており、疲れが溜まったり、体調の優れない時(=治癒力、抵抗力の低下している時)に、また突然のように腰痛の再発する方も沢山いらっしゃるのです。そしてむしろ、僅かな歪みを抱えたまま長期間生活をする事で、体幹の筋肉(特に骨盤周りを直接支えている深層筋)のアンバランスがより進行してしまっているケースも多いのです。

矯正によって原因となる腰椎、骨盤の歪み等を完全に取除く事は、再発予防に大変役立ちます。しかしその一方で、その歪みを作り出してしまう更なる根本原因が除かれない限り、再発のリスクはなお残っている、とも言えます。

それらは、たとえば、猫背である、目が悪くて前屈みになってパソコンを操作している、椅子に座るとつい足を組んでしまう、常に片方にバック荷物を持っている、身体の片方ばかりを多く使っている、怪我等で左右のバランスが違ってしまった、加齢による筋力(体幹筋力)の低下、等々です。

こうした生活習慣を粘り強く改善していかないと、長期間の後にまたじわじわ歪みが生じて腰痛が再発してしまうということも起こるわけです。ただ、長年身に付いてしまった生活習慣を変える、というのは多くの場合短期間では成し遂げられませんね。ですので、一度歪みが完全に取除かれた後に、例えば1ヶ月に一度や2−3ヶ月に一度の矯正を受け続け骨盤の歪みの再発を予防する=骨盤メンテナンスを継続する、ということも大変重要になってきます。

この方の場合も、ぎっくり腰を含めた腰痛は今回が初めてではなく、何年間にもわたって何度も繰り返していました。

その患者さん、当院の施術により、順調に6回以内で腰の歪みの矯正は終わったのですが、実際にはその後からが本当の(生活の)矯正の始まり、とも言えるのです。

実はこの方の場合には、体幹(特に深層筋)がかなり弱っており、骨盤を正常の位置に支えにくくなっていました。そのため、長時間同じ姿勢で立ったり座ったりしているとどうしても姿勢が崩れ、背中が丸くなり常に腰に負荷がかかってしまいます。あまり反り腰になるのも良くありません。でも、骨盤が後傾してしまうと、背中が丸くなり、重たい頭が前方にくるために、腰への負担が増すのです。

この方には矯正後、体幹の筋肉の増強により、骨盤を正常な体勢に保てるようにすることが必要でした。加齢とともに体幹の筋肉が弱まることはとても多いです。トイレが我慢できなくなる、尿漏れが起きる等が体幹の筋力の低下を示していることもあるのです。

腰椎の矯正が一段落した後この方には、一ヶ月半に一度の骨盤矯正によるメンテナンスをしつつ、自分でできる体幹の筋肉増強とコンディショニングを定期的に実施継続して頂き、更なる改善につなげていただきました。

 

以下では、当院の腰痛への施術について簡単に説明します。

筋肉の緊張(拘縮)と歪みを取除くために、

当院では以下の3段階の手法を取ります。

1⃣JNT整体法で筋肉の緊張をほぐします。

マッサージとは異なり、揉みほぐすのではなく、非常に穏やかに身体にタッチあるいはゆっくりと動かすことで、筋肉と神経に、「もう緊張しなくても良いよ」というシグナルを送ります。

仙骨、腰椎、胸椎、頸椎、を中心に肩甲骨、手足胯の関節等まで、ソフトな施術を行い、肩、腰、背中、首、手、足、各部の筋肉の緊張を和らげます。

さらに、緊張していた筋肉がほぐれた状態で、ブロックテクニックを用いて矯正を行ないます。

2⃣ブロックテクニックで歪みを矯正、

原因となる骨盤や背骨に矯正を行ないます。ぎっくり腰、腰痛、座骨神経痛、慢性腰痛だけでなく、肩こり、膝の痛み、背中の痛み、頭痛、等々、多くの症状に効果が期待できます。

3⃣クラニアルテクニックによって身体の不調を改善していく

さらに、クラニアルテクニック(頭骸骨セラピーの一種)により、頭蓋骨や骨盤などの動きのリズムを正常化させ、自律神経のバランス改善、治癒力の向上、ストレスの放出、ホルモンバランスの正常化など、身体の不調を改善していく上で欠かせない様々な効果を導きます。

ストレスや自律神経の症状から腰痛を起こしている場合に特に効果が期待できます。

腰痛の知識

主な原因

腰痛は本院の患者さんの中でも、もっとも多い症状です。

腰痛の主な原因です。

腰椎等(骨盤や背骨)の歪みによる筋肉のこわばり 椎間板の損傷による神経の刺激(椎間板ヘルニア等) 内蔵の病気による腰の痛み(肝臓疾患、子宮筋腫) 脊髄から腰にかけての腫瘍 心因性腰痛(最初とは別の症状で、精神的な理由で腰の痛みを感じる)

腰痛と呼ばれるものの原因は上に記載するように多様です。でも、一番多い原因は最初の背骨や骨盤の歪みから来る腰痛なのです。

上記2番目から4番目の病気や損傷が原因の腰痛には、脊柱管狭窄症や腫瘍など深刻な病気が原因の場合もありますので、疑いのある場合には病院での検査をお勧めしています。

腰痛を起こす要因(生活習慣)とは?

 色々な理由で私達の身体は歪んでしまいます。

長期に渡る姿勢の悪さ(姿勢、PC操作、デスクワーク) 筋肉、特に体幹の筋肉の衰え 生活の乱れ(睡眠不足) 準備不足の力仕事(ぎっくり腰) 仕事や趣味で身体の一方を使う事が多い 怪我や痛みが原因の身体の歪み 無意識な他部位のアンバランスのカバー ストレス等の精神的な不安による身体の歪み 過食(肥満による負荷増大)

なぜ身体が歪むと筋肉がこわばり、痛みが発生するの?

骨盤や背骨が歪むと、歪んだ部分のまわりの筋肉が緊張を強いられるようになります。

緊張して固くなることで、歪んだ部分を支え、身体を守ろうとしているのです。

この緊張が運動による筋肉痛と同じように痛みを感じさせる物質を作り出し、痛みを感じさせるのです。

また、緊張した筋肉は、その周りの神経を刺激してしまうこともあるのです。このように、近くの神経を刺激すると、その神経が痛みだします。

その神経が遠くの部分につながっている神経であった場合、我々はその神経の行っている先が痛いと錯覚するようになり、今度は緊張した部分でないところに痛みを感じる様になるのです。(→座骨神経痛)

そして、腰痛の原因になる歪みは、腰痛だけでなく、肩の痛み、首の痛み、背中、腕、股関節の痛みやシビレ、膝の痛み、場合によっては麻痺、自律神経系の疾患等も発生させる怖れがあります。

それらの症状の改善は、腰痛に比べると時間もかかり、より治りにくくなります。また、ひどくなると矯正も難しくなりますので、症状が腰痛のうち、また、歪みが少ないうちに、矯正することをお勧めします。

さらなる改善のために

上記に説明しましたように、ストレスや緊張、怪我等で身体の一部をかばう習慣がついてしまった、姿勢の悪い状態で長時間パソコンを操作する、など、些細なように考えられる癖や習慣でも、長い期間続けますと身体の歪みの原因となります。

 また、加齢や運動不足等で、体幹の筋肉が弱ることで、姿勢が変化すること等も歪みの原因としてあげられます。

再発防止には上記の比較的些細な生活習慣の改善も必要となります。

体幹の筋肉の衰えには、ストレッチや毎日の僅かな運動も役立ちます。当院ではそのような簡単にできるストレッチや運動のアドバイスもできる限りさせて頂いています。

JNカイロプラクティック整体院Aya

症状別の説明:
うつ、自律神経系の症状
頭痛、慢性疲労ストレス、自律神経系の症状 
肩こり・首の痛み
腰の痛み(腰痛)
膝の痛み(膝痛)